canashiroのブログ

はてダ挫折者の再挑戦。

化学屋として。

もういっちょ化学ネタ。
BAKIででてきた「10㍑の水に4Kgの果糖」を計算してみましょう。
果糖とはD-フルクトース。フルクトースですから、ブドウ糖と基本は一緒です。
化学的にいうと異性体という関係にあります。
なので化学式もC_6 H_{12} O_6で分子量は180.16と同じ。
これが40Kgですから
\frac{40*10^{3}}{180.16}=222.02molですね。
つまり22.2mol/dm^{-3}ですな。
ここで果糖の溶解度を調べたところ、砂糖の約3倍とかいう資料しかみつかりませんでした…鬱。
砂糖は204.6g/100mlらしいですから、613.8g/100mlということですね。
これをモル換算すると
\frac{613.8(g)/180.16(g/mol)}{100(ml)/1000(ml/dm^{-3})}=34.07mol/dm^{-3}
ですね。おぉ、ちゃんと溶けるんだ、あの果糖。
なんとなく溶けねぇだろあの糖は、と思っていたのですが。
果糖が砂糖の約3倍の溶解度というのがミソですね。
調べたところによるとほかにも吸収が早いとかでスポーツマンの栄養補給にいいそうです。
じつは、その界隈では有名なのかも。