canashiroのブログ

はてダ挫折者の再挑戦。

2000-01-01から1年間の記事一覧

KID A/レディオヘッド

美しく、悲しく、希薄で…冷たいアルバム。歌もギターもなにもかもがずたずたに切り裂かれ構築された一寸の隙もない、隙だらけの世界で一切の感情を排しただ輝きつづける音たち。初登場オリコン2位。ポップミュージックの可能性と夢と希望とそして絶望。

here/GRAPEVINE

南行き。素晴らしい南へいざ行かん。えせブルーズは成功しそう!金はもうかせいだし。転換期前のエネルギーがつまってて素敵。捕らえどこは皆無に等しいけれど…。 「ふれていよう」で爆発したエネルギーを押さえつけOur songでバラードを再現。 かわりつつあ…

SAPPUKEI/NUMBER GIRL

はてしなく広がるSAPPUKEI。現代に生きるもののふ、向井秀徳はそのメガネがはじけとばんばかりに絶叫した。 女性とはおもえぬギターサウンドアルバム。 キチガイともとれるその歌詞にはなにか深い意味が沈んでいるようにも見える。 INAZAWACHEINSOWいきたっ…

ERA/中村一義

ERA=時代。”ジュビリー”以降、変革を遂げた第二期中村一義の集大成的フルアルバム。インディーズにいったりと忙しかった彼のまさにひとつの時代を象徴するアルバム。今までのセンチメンタリズムにあふれたやさしい歌声は影を潜め、つんつんしたエレキギ…

VOXXX/電気グルーヴ

地獄へおちろ!電気グルーヴ!。東京ドーム三杯分のアルコールによって吐き出された声(VOX)の数々。「地球のみなさん、ハロニチワ〜」「戦争はまだ終わってないっていうかないっていうかナイットフィーバー」「東京の若者のすべてがココに集まっています…

LOVE ALBUM/サニーデイサ−ビス

スピーカーから出てくる音はどれも魔法がかかったよう…。きらびやかで儚げなサウンドたち。とくに一曲目"intro"のメロディの美しさといったらもう!そして聞こえてくるキック音も心地よい。MUGEN+キック音。今思えばバンド解散を示唆するように曽我部氏を中…

orange&blue/COIL

あの宅禄バンドが自宅をとびだした!全国ライブをとおして変化した音がつまっている。前作の緻密な密室サウンドとうってかわってスタジオライブで一発録りなんて荒業までつかっちゃう。それでも本質はCOILなのがうれしい。岡本色よりも佐藤色が強めかな…

図鑑/くるり

ヤイコが歌=快楽装置なら図鑑は音=快楽装置としての実験作。まさに図鑑を広げたように空間的に配置されたとの数々。鬼才・ジムオルークによるオウテカ的ミックスダウン。”惑星づくり”あたりの既存のバンドサウンドではない音に脱帽。こういうインスト曲が…

diya−mond/矢井田瞳

僕が男だからか、どうも女性voには難色を示す傾向にある。共感しにくいからだろう。かといって楽曲に含まれる感情を無視する場合に椎名林檎、Coccoあたりではまったく意味のないものになってしまう。そういう意味でヤイコ。単に発音としてのみ言葉を…

futurama/SUPERCAR

きらびやかな音たちと歪んだギターのノイズ。 そしてコーダイのブレイクビーツにナカコーのささやきとミキちゃんのコーラス。 そのすべてが全肯定の音としてなっている。 「べつにいいじゃん」 2000年、終始気の許せなかった僕を救ってくれた一枚。 ウォ…

futurama/SUPERCAR daiya-mond/矢井田瞳 図鑑/くるり orange&blue/COIL LOVE ALBUM/サニーデイサービス VOXXX/電気グル−ヴ ERA/中村一義 SAPPUKEI/NUMBERGIRL here/GRAPEVINE KID A/レディオヘッド

総評:

2000年は一言で言うなら「闘い」の年だった。 そのなかでLIMPIZKIDのようなアメリカ的他国籍企業な音楽が蔓延した。 RIZEやDragonAshは若者に闘争を呼びかけ、若者はそれにこたえた。 そういった現実に中村一義はくるりは怒りの声…