canashiroのブログ

はてダ挫折者の再挑戦。

CCCDを考える。

http://xtc.bz/
音楽配信メモさんの特集をみて考える。
CCCDに反対する理由には大きく二つあって

  • 文化的背景(音楽をコピーする権利が奪われる。PCで再生する権利がない)
  • 技術的背景(CD規格に準拠していないあいまいなDISCである。再生保証がない)

前者についてはさんざんあちこちで意見が出されてると思う。
ところが、音楽コミュニティの特性上か、はたまた技術者は寡黙な人が多いのかはしらないけれど、後者に関する問題はあまり見たことがないような気がする。
ちょっと調べてみよう。
すごく乱暴にいうとCDというのはCOMPACT DISC - DIGITAL AUDIO)レッドブックというもので制定されている規格である。これに準拠したものだけがCompactDiscという例のロゴを手に入れることができるわけだ。
不幸か幸いか、手元にはCCCDがないので解らないが、これを逸脱している以上CCCDというものはCDではないはずだ。ロゴはきちんと印刷されているのだろうか?
で、CCCDのほうは
http://www.riaj.or.jp/cgi-bin/press_release.cgi?id=34
社団法人 日本レコード協会が勝手に制定した規格、というかその基準もあいまいなのだが。
大まかに言うと普通のCDのデータ領域中に無作為にエラーを書き込んでPCをだまくらかすという方式のプロテクトだ。感覚的にいうとSafeDiscも近いプロテクトと言えるかもしれない。(かもしれないだけ。化学屋の言うことなので信用してはいけない)
つまるところ、CCCDはCDではない。少しばかり互換性のある何か別のDiscだと考えたほうがいいだろう。
その再生不具合は台湾製の安価なCDRよりも発生確率が高い(と思う。これも推測にすぎない)
最悪なことにPCでの再生は一切許可されていない。ネットワークを利用して権利を別途購入する以外に方法はない。CCCDを購入した上に権利まで購入しなければならない。
しかも、ネットーワークに接続されていないコンピュータでは(事実上)再生不可能といえる。
日本レコード協会そして各レコード会社がなぜこの規格を採用したか頭を悩ますところだ。
この規格で本気で売上が伸びると思っているならちゃんちゃらおかしな話だ。
僕だって、なにもコピーできないからCCCDが嫌いだ、なんていってるわけではない。
SACDなりDVD-audioなりにさっさと移行してくれれば問題はないのだ。
CDが登場してからもう10年以上。そろそろ次のメディアに移行してもダレも文句はいいまい。
これ以上CCCDが乱発されるよりは音質もいい、著作権対策もきちんと施された次世代メディアのほうが何十倍もいいに決まってる。
新しい再生機器を購入しなければならないことが不満な人もいるかもしれないけれど、CCCDだって再生機器を壊してしまう危険性をはらんでいるので、割に合わないこともなかろう。
というわけで、僕はそろそろ次世代メディア(5.1chぐらい対応してほしい)に期待したいのですけど。