canashiroのブログ

はてダ挫折者の再挑戦。

オタク文化とニコニコ動画。

なぜオタクはニコニコ動画を語れないのか - 奴隷こそが慈悲を施さなければならない
ウォーミングアップ的にひとつ突っ込んでおこう。

たとえば好きな音楽について「この音楽のなにが好きなのか」語る場合にも同じような困難さがある。これらは音楽の嗜好には認知系よりも行為系が先行しているためだ。「この音楽のどこか好きかよりも、好きだから好き」としか言えない。

音楽マニアの多くにとって「何が好きなのか」を語ることは容易である。書店にあふれる音楽雑誌の多くは文章で音楽を表現するだけで一冊の雑誌足りえているわけだし。同人誌に限定せずに漫画まで広くみれば多くの人にとって「何が好きなのか」を語ることは難しいだろう。行為系か認知系かの判断はジャンルに寄るものではなく、その人の性質によるものではないだろうか。(そりゃ、ジャンルだって多少は影響するだろうが)
多くの人がオリコンTOP10を聞くように、ニコニコのランキング動画をみる層が現れたというだけの話のように思える。要するにオタク文化が一般化してしまって、旧来の本当にオタク的気質をもった人間だけのものではなくなったのだろう。
これがオタキングに言わせれば「オタクは死んだ」ということに成るかもしれない。