001:はてな年間100冊読書クラブ

NHKにようこそ! (角川文庫)

読了。ちなみにノベルズの方も読んでいるので再読ですね。

滝本竜彦はネガティブハッピーチェーンソーエッジから最新作のECOまで一巻して「この世の中をダメにする悪」との戦いがメインテーマになっている。
ECOはラストエピソードを読んでいないから何ともいえないんだけど、３作の中で一番すきなのはこの、「NHKにようこそ！」なんだなぁ。
ネガティブ〜でチェーンソー男に特攻するシーンよりも、NHK〜で、革命爆弾を抱えて特攻するシーンのほうが好き。
なぜかというとNHK〜では、悪の組織なんて存在しないことに主人公が気づいていながら、それでも存在しない悪の組織にむかって特攻するというところが好きなんですよ。
ECOのラストシーン、どういう扱いにするのかでずいぶんとかわりますけど、NHK〜は最初から最後まで主人公は悪の組織なんて本当は存在しないことに気づいている乾いた絶望感が好きなんです。
あと、安易に岬ちゃんとくっつかないところと、先輩とのエピソードが好き。