canashiroのブログ

はてダ挫折者の再挑戦。

(ネタバレ)劇場版アイドルマスター 輝きの向こう側へを見た話。

映画の日と土曜日が重なったこともあって、アイマス劇場版みてきました。
弊方は、一応原点であるアケマスを触ったことだけはあって、1は途中まで(家にはあるんだけど)、SPを2周、2は触ってもないという状態。アニマスも再放送で見ていてまだ途中。グリーのミリマスだけはちゃんとやってるぐらいの感じです。
そういう感じのぬるいプロデューサーな私からみてもですね、この度の映画というのは非常に出来が良かったというか、アイマスの歩んできた10年というものがきちんと出ていてよかったと思います。ラスト近くのライブシーンはですね、紆余曲折を経て、あそこに至ってる感じが非常によく出ていたと思います。どこかで言われてましたが、初見の人には二時間の結晶に、どっぷり訓練されたPには十年間の結晶にみえる非常によく出来た映画だと思います。それと同時に、十年の間に失ってしまったもの。それは即ちアイドルとしての秋月律子なんですけども、これをきちんと練習風景という形ではあるものの、一緒に踊らせてあげたというのもグッとくる演出だと思いました。なにより、このときに新曲を使わなかった心意気ね。

それ以上に、本当に感動したのはですね、「アイドルとはなんなのか」というものに、春香なりの答えを出したことだと思っています。この演説シーンがですねぇ、非常に感動的でしてね、正直会社の後輩と一緒に見に行ってなかったら泣いてた可能性があります。年をとって涙もろくなって嫌ですね。ただ、アイマスをプレイして、見ていてずーっと感じていた「これってアイドルなのかな」という疑問に対する一つの答だったので個人的にはすとん、と胸に落ちてきましたよ。本当のアイドルがどういうものなのかは知りませんけど。

そして、このシーンが感動的になる前振りとしてですね、プロデューサーの存在感のなさがあるんですよ。正直、合宿途中からプロデューサーほとんど仕事してないですからね、やってるのは英会話の勉強ぐらいですよ。この部分は人によって賛否両論有ると思うんですが、このプロデューサーから春香への権限移譲によって、アイマスが少女たちの群像劇になってて、僕は大好きでした。基本的にゲームのアイマスってプロデューサー対アイドルなんですけど、ことアニマスに関しては積極的にアイドル同士の掛け合いが描かれてて良いと思ってたんですが、それの極北がここにあった気がします。(ふと思ったんですが、各種ドラマCDでは已にそれが達成されていたのかもしれません。正直、聞いたこtないんで、そこはわかりかねます)少女の群像劇は本当に大好物なんで、今後共是非、ミリマスいりでですね、地上波をやっていただきたいと、切に思っておりますのでひとつ。
あ、それで一つだけどうしても気になったことがあってですね。ミリマスから出演の矢吹加奈って子がですね、この映画のもう一人のヒロイン的ポジションなんですね。ただ、この子はミリマス本編だと「千早にあこがれている」という設定なんです、音痴ですけど。でも映画では徹底して「春香にあこがれてアイドルを目指した」子になってるんですね。この辺り、どうでしょう。正直、加奈じゃなくて、春日未来とかですね、他にもあのポジションをこなせて、春香にあこがれてもおかしくない子は居たと思うんですよね。その点だけが、ちょっと腑に落ちなかったです。あと、志保はストーリー上、非常に貧乏くじというか、嫌われ役になっちゃってますよね。これもミリマス本編では已に成長して次のステップへ移行している描写があるだけに、なんというか、こう、ちょっと可哀想でした。

ただ、総じて非常に良い映画だと思いますので、もし迷っている方が居ましたら、見ておいて損はないかと思いますよ。